2025年1月22日、LINEヤフーのグループ会社であるLINE NEXTは、LINEメッセンジャーを基盤とした分散型アプリケーション（Dapp）ポータルを世界同時にリリースしました。
この新しいプラットフォームは、日本語、英語、韓国語、中国語、タイ語に対応し、初期段階で32本のミニDappを提供しています。2025年内には1,000本以上のDappを提供することを目指しています。
ユーザーはLINEアプリ内の公式アカウントやDappポータルから直接アクセスでき、LINE IDにリンクされたデジタルウォレットを簡単に作成可能です。
これにより、Dappが提供するコイン、ポイント、NFT（非代替性トークン）などの報酬を受け取り、取引することができます。
Dappポータルの基盤となるブロックチェーンには、EVM（イーサリアム仮想マシン）互換の高速レイヤー1チェーン「Kaia」が採用されています。
Kaiaはブロック生成・確認時間が1秒と高速で、ガス代（ネットワーク手数料）もイーサリアムの約10分の1と低コストです。
また、Kaiaの独自トークン「KAIA」は、ミニDappポータル内での基本通貨として機能し、仮想通貨取引所への送金や一部地域でのクレジットカード購入も可能です。
LINE NEXTのコ・ヨンスCEOは、
「Web3サービスを普及させるためには、そのアクセスのしやすさと使いやすさが非常に重要です。
LINEメッセンジャーを基盤とするDappポータルおよびミニDappは、アジアにおける最初の大規模なWeb3サービス提供事例となることを期待しています」
とコメントしています。
この取り組みは、LINEの広範なユーザーベースを活用し、Web3エコシステムの拡大とユーザーエクスペリエンスの向上を目指すものです。
